友達宅の自宅サーバ Part3

○晴れ


○友達宅の自宅サーバ Part3
今回はNICを2枚挿ししたついでに試行錯誤した結果を書き書き
元となった設定は前日の日記を参照
OSはWindowsXP HomeEditionを使用



8/30 9:00
設定された方法が分かりにくいと苦情が出たので、
NICとルータで設定した値を追記

・試行1、NIC1枚(オンボードのみ)でOCNと私用ISPの外部からアクセスできるかどうか
◇方法
>サーバ側
1.ネットワーク接続から RTL8211CL のプロパティを開く
2.インターネットプロトコル(TCP/IP) のプロパティを開き、詳細設定ボタンを押す
3.ゲートウェイ の項目にある 追加ボタンを押す
4.ゲートウェイ 192.168.24.254 を追加する

NIC名称 NIC
メトリック
IPアドレス ゲートウェイ ゲートウェイ
メトリック
デフォルト
ゲートウェイ
RTL8211CL 自動(20) 192.168.24.13 192.168.24.1
192.168.24.254
自動(1)
自動(1)
192.168.24.1
ETX2-USB
今回は使用されない
自動(20) 192.168.24.14 192.168.24.254 自動(1) 192.168.24.254

>ルータ側
BAR Pro2 のDMZのIPを 192.168.24.13(RTL8211CLに設定されているIP) に変更する

機器名 ISP接続先 IPアドレス DMZ設定先
CTU OCN 192.168.24.1 192.168.24.13
BAR Pro2 私用ISP 192.168.24.254 192.168.24.13


>結果
OCN側から RTL8211CL へのアクセス:OK
私用ISP側から RTL8211CL へのアクセス:NG
サーバマシンからインターネットへのアクセスは RTL8211CL 経由で OCN が使用される


◇補足
CTUでOCNへの接続を切断すると、私用ISP側から RTL8211CL へアクセスが通った
このとき、サーバマシンからインターネットへのアクセスは RTL8211CL 経由で 私用ISP が使用される

・試行2、デフォルトゲートウェイのメトリックの値をいじってみる
◇方法
>サーバ側
試行1の設定後の続きで、1.2.まで同じ
3.RTL8211CL の設定で、ゲートウェイ の項目から 192.168.24.1 を選択して編集ボタンを押す
4.自動メトリック のチェックを外して値を2に変更してOK

NIC名称 NIC
メトリック
IPアドレス ゲートウェイ ゲートウェイ
メトリック
デフォルト
ゲートウェイ
RTL8211CL 自動(20) 192.168.24.13 192.168.24.1
192.168.24.254
2
自動(1)
192.168.24.254
ETX2-USB
今回は使用されない
自動(20) 192.168.24.14 192.168.24.254 自動(1) 192.168.24.254


>ルータ側
変更なし

機器名 ISP接続先 IPアドレス DMZ設定先
CTU OCN 192.168.24.1 192.168.24.13
BAR Pro2 私用ISP 192.168.24.254 192.168.24.13


>結果
OCN側から RTL8211CL へのアクセス:NG
私用ISP側から ETX2-USB へのアクセス:OK
サーバマシンからインターネットへのアクセスは ETX2-USB 経由で 私用ISP が使用される


◇補足
BAR Pro2で 私用ISPへの接続を切断すると、OCN側から RTL8211CL へアクセスが通った
このとき、サーバマシンからインターネットへのアクセスは RTL8211CL 経由で OCN が使用される

・試行3、インターフェース メトリックをいじってみる
◇方法
>サーバ側試行前の初期状態に戻して、1.2.まで同じ
3.RTL8211CLの設定で、自動メトリックのチェックを外し インターフェース メトリック を21にしてOK

NIC名称 NIC
メトリック
IPアドレス デフォルト
ゲートウェイ
ゲートウェイ
メトリック
RTL8211CL 21 192.168.24.13 192.168.24.1 自動(1)
ETX2-USB 自動(20) 192.168.24.14 192.168.24.254 自動(1)


>ルータ側
試行前に戻す

機器名 ISP接続先 IPアドレス DMZ設定先
CTU OCN 192.168.24.1 192.168.24.13
BAR Pro2 私用ISP 192.168.24.254 192.168.24.14


>結果
OCN側から RTL8211CL へのアクセス:NG
私用ISP側から ETX2-USB へのアクセス:OK
サーバマシンからインターネットへのアクセスは ETX2-USB 経由で 私用ISP が使用される


◇補足
ETX2-USB に接続されているLANケーブルを抜くと、OCN側から RTL8211CL へアクセスが通った
このとき、サーバマシンからインターネットへのアクセスは OCN が使用される

・考察
メトリックは優先度という意味に捉えていいかもしれない
メトリックの値が小さい方が使用され大きい方は使用されないが、小さい方が使用不能になった場合に大きい方が代替として使用される


ゲートウェイ のメトリックは複数のネットワーク回線を使用しての冗長化
インターフェース メトリック は複数のNICを使用しての冗長化
外部からサーバへアクセスできるという点において、複数のインターネット回線を同時に使用するという目的とは違っていた


複数のNIC(LANボード)を接続している状態で、サーバマシンから外部へアクセスする場合は、
最後に認識されたNICと そのゲートウェイが使用される


1台のサーバを複数のインターネット回線で公開したいのであれば、回線の個数分のNICが必要になる
また、この場合のメトリックの値は同じでなけばならない(NICの速度が全て同じなら自動のままでOKかと)


・参考URL
メトリック(Metric):RBB TODAY (ブロードバンド辞典)
http://dictionary.rbbtoday.com/Details/term855.html


@IT:Windows TIPS -- Knowledge:デフォルト・ゲートウェイは1つのみ有効
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/262gateway/gateway.html


@IT:Windows TIPS -- Tips:高速なネットワーク・インターフェイスを自動的に選択可能にする
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/293autometric/autometric.html

◇番外編、補習授業
『ETX2-USB からPPPoEをやらないの?』といった感じのツッコミが来たので追記


RTL8211CL がOCN側に接続されているのは普通だとして、私用ISPのために ETX2-USB が BAR Pro2に接続されている
これは PCV-W121 を設置した時に試行錯誤した結果、最適だと思われる接続形式である


・PCV-W121 設置時に試したこと
ETX2-USBを後から認識させてしまってたので 常用通信のために OCNへ接続し、
オンボードNICを 私用ISP に接続していた

※重要なのでまた書きます
複数NICが接続されてても、内部から外部へ出ていく通信は最後に認識されたNICが使われる


オンボードNICで 私用ISP へのPPPoE接続は成功、ここまでは順調快調絶好調!


2個のNICのインターフェース・メトリックとデフォルトゲートウェイ メトリックを手動で合わせたので、
サーバから外部へのアクセスは ETX2-USB 経由でOCNへ通り、
OCN側から ETX2-USB へ、私用ISP側から RTL8211CL へ、外部からアクセスが通ったのは普通である
ただし、私用ISPへのアクセスはIPアドレス指定でのみ


OCNと私用ISPの両方で DynamicDNS を使用していて、更新にはDiCEを使っている


DiCE DynamicDNS Client (自宅でインターネットサーバー)
http://www.hi-ho.ne.jp/yoshihiro_e/dice/


さて、私用ISP側のDDNSはどうやって設定しよう?
ということで、DDNS設定機能が付いているルータ BAR Pro2 を設置して、BAR Pro2 からPPPoEすることで解決


以上、番外編終了


ZZZZzzz